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日本では,ノーマル種を並オカメと呼ぶこともあります。ショップではむしろ並オカメと書かれていることの方が多いかもしれません。原種を並という言葉で表現しているわけですね。しかしJCCでは,より標準化された呼び名を推奨していますので,ノーマルという表現を用いることにしています。ノーマルグレー(Normal Glay)という表記も散見されます。
ノーマル種の特徴はオスとメスによって大きく異なっていますから,雌雄の判別は容易です。上掲の写真左がオス,右がメスです。成鳥のオスとメスの特徴をまとめてみましょう。
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*1:頬に丸く存在するオレンジ色の部分 *2:尾羽の付け根の三角形の部分 |
また,オスはさえずりや求愛のディスプレーを行ったりもします。これらの特徴は成鳥になって初めて出てくるものです。雛の時期にはどれもがメスの特徴を持ち合わせており,したがって,外見から雛の性別を判断することはできません。生後およそ6カ月ほどのうちには初めての換羽を経験する鳥が多く,この時期から徐々に雌雄それぞれの特徴を見せ始めます。
なお,原産地であるオーストラリアに生息している野生のオカメインコは,ほとんど全てがノーマル種であると考えて良いでしょう。しかし,ごく希に色変わり種も見られるようで,現在一般的となっている色変わり種も野生で発見された個体をもとに繁殖させた場合が多いようです。
ノーマル種は一見して地味で,とりわけメスのノーマル種は全身がほとんどグレー一色となっています。そのためか,以前にはほとんど人気のなかった時期もありました。しかし,オカメインコの存在がより身近になるにつれ,ノーマル種の良さが見直されてきています。現在では,ノーマル種とともに極めて一般的な品種であるルチノー(白オカメ)との値段の差はほとんどないようです。