◆ルチノーパール◆

ルチノーパール(52,332バイト)

 ルチノーは黒い色素を持たないため,全身がクリーム色に変化しています。これにパールが組み合わさると,羽の1枚1枚に黄色の斑点を持つようになります。隠れたおしゃれをしているといっても良いですが,実際に見ると意外なほど派手な印象を受けます。上掲の写真では判別が困難ですが,翼のあたりにパールの斑点模様が見て取れます。

 流通においては,ルチノーとルチノーパールに差はないようです。ルチノーとして売られている雛の中にルチノーパールが混じっているということは決して珍しいことではありません。頻繁にお店でチェックしていると,ルチノーパールに出会える可能性があるでしょう。

 パールの特徴として,黄色を強調するということがあげられます。そのため,ルチノーパールはルチノーよりも明らかに黄色が強い個体も存在しています。これは遺伝的な特徴なので心配はいりませんが,肝臓病の症状として黄色化があることも獣医学の進歩にともなって分かってきています。心配であれば,病院で診察を受けることも必要でしょう。

 なお,パール種のオスが成鳥になるにしたがってそのパールの柄を失うということは,ルチノーパールにも当てはまるようです。この場合には,黒い色素が増大した結果として考えることはできませんが,やはり黄色い斑点は消える傾向にあるようです。ルチノーが完全にはメラニン色素を除去しきれないという見解に関係があるのかもしれません。